プロフェッショナ“仕事の流儀”こぼれ話

2018年1月のこと。犬業界を震撼させる番組が放映される。

NHK プロフェッショナル“仕事の流儀” わんちゃんスペシャル

トリマー、獣医師、ブリーダー、訓練士 犬業界のスペシャリストを紹介する特別番組になんと師匠の中村が出演いたしました。

生ぬるい業界に一石を投じたいというディレクターの心意気に賛同し、“真実”を伝えるため批判を覚悟で出演を決めたと言います。

番組を作る際、ディレクターが伝えたかった趣旨に合致する訓練士がなかなか見つからず最後まで訓練士選びに難航したとも聞いています。

“白羽の矢”を立てられたのは業界でも良くも悪くもそれなりに名の通っていた私の師匠。

『暴力訓練士』『虐待訓練士』『時代錯誤の訓練士』『血も涙もない非科学的な訓練士』など悪逆非道の名を欲しいままにしていた私の師匠。一方で『孤高の訓練士』『戦う訓練士』『救世主』『唯一無二の訓練士』と言われる師匠。

案の定放映直後、蜂の巣を突いたかのように業界はてんやわんや・・・

『何を言ってんだか・・・』(渡邊家ため息をつく)

世の中、『誉めてしつけましょう!』『体罰なんてありえない!』『科学的な訓練で咬む犬も治る』そんなふわふわな時代。ていうか師匠はそんな専門家たちの後始末をしてきた人。体罰が良いとは言いません。でも必要なのは確かなこと。

かくいう私の愛犬オレオもその“体罰反対論者”ではどうにもできなかった犬。師匠に弟子入りしてそういう“体罰反対論者”に見捨てられた犬を山のように見てきたからこそ分かります。

番組放映後、躍起になってSNSで批判を繰り返す“体罰反対論者”たち。

NHKに再放送の中止を要請し今では見ることができない幻の番組となりました。

『体罰を使った訓練は訓練士の言うことは聞くけど家に帰ったら元に戻る』

そう言われています。私の愛犬は師匠の弟子、鈴木先生に訓練してもらいましたが微塵も戻っておりません。それが揺るぎのない“真実”です。

あの日正座をして母とオレオと見つめた画面の中の“愛犬救命訓練士”に自分がなれたという誇りとこれからの責任を胸に日々お客様とご愛犬に誠心誠意向き合っていこうと思います。

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